技術データ
1. 硬度差: HHEICO > H材質
- HEICO-LOCK®ウェッジロックワッシャーの表面硬度は、 母材の構造等級と 高力ボルト(強度区分8.8、10.9、12.9等)よりも高くなっています。
材質情報
材質 | 硬度 | 耐食性 |
---|---|---|
スチール(1.1191) (硬化、亜鉛フレークコーティング) |
485 ±25 HV0.3 | 中性塩水噴霧試験(ISO 9227に準拠)で最低600時間 |
ステンレススチール A4(1.4404) (表面硬化) |
> 520 HV0.1 |
中性塩水噴霧試験(ISO 9227に準拠)で最低1200時間 |
2. 角度差: α > β
- HEICO-LOCK®ウェッジロックワッシャーのくさび角度(α)はボルトのねじ リード角度(β)よりも大きくなっています。
- この角度差は、HEICO-LOCK®ウェッジロックワッシャーの厚みの伸長が、 ボルトのねじ山の可能な縦運動よりも大きくなることを意味します。
3. 摩擦差: μa > μi
- くさび形の表面の摩擦係数μiは、ワッシャー外側の凸凹面(摩擦係数μa) よりもかなり低い値です。
- 動応力により生じるゆるみは、くさび形面の2つのワッシャー間での動きを起こします。
4. 予荷重差: Fdyn > Fstat
- ゆるみによるHEICO-LOCK®ウェッジロックワッシャーの厚みの伸長は、 クランプ力増大につながります。
- これにより、静的状態の時と比べて予荷重が増え、 結果としてボルトを自動ロックします。
5. HEICO-LOCK®幅広タイプのウェッジロックワッシャー
幅広タイプのHEICO-LOCK® ウェッジロックワッシャーは、大きな穴/長穴(例えば、フランジボルトやフランジねじとの使用)、塗装表面、またはアルミニウムのような柔らかい材質での使用を推奨します。