HEICO-TEC®ハイコテックの利点
- 簡単
取り付け、取り外しに必要なものは、一般のトルクレンチだけ。特殊工具は不要。メンテナンスが格段に容易になります。 - スピーディ
手動で締めることで、特殊工具の準備と設置の時間を節約します。HEICO-TEC® ハイコテックは、電動・油圧・空気工具の設置にかかるのとほぼ同じ作業時間で締め付けることができます。 - 確実
圧力ピンはバネのように働き、ボルト継手の柔軟性を増します。これにより、接合部の固定を補って予荷重を維持します。 - 安全
HEICO-TEC® デザイン本来の機械的柔軟性によって、ボルト継手はゆるみ力に大きく抵抗し、より長いクランプ長さを備えているかのように作用します。 - 丈夫
優れた柔軟性はボルト継手の動応力を減らし、製品寿命を延ばします。 - 精密
制御された摩擦特性は最高の締め付け力と繰り返し精度を保証します ― DNV GLによる認証済 - 再利用可能
HEICO-TEC®の組み立てでは、取り付け、取り外しの際に損傷が生じません。よって、HEICO-TEC®ハイコテックは再利用可能です。 - 互換性
HEICO-TEC®ハイコテックは、ISO 898-2の要求事項をすべて満たしています。同じ強度区分の従来のナットに替えてご使用になれます。 - 経済的
当社の効率的な大量生産によるコストメリットを、お客様に直接還元いたします。
優れた選択
従来の方法と比べ、HEICO-TEC® ハイコテックは大型のボルト継手を簡単、スピーディ、確実に締め付けるのに大きなメリットがあります。
ボルト締め付け工程の原理
ボルトねじ山の傾斜面のために、ボルト締め付けの回転運動は、軸方向の伸長とボルトの予荷重に結びつきます。
問題:
- ねじ山に適切な潤滑が施されていても、変形してしまう
- ねじ山の変形は、ボルトの予荷重・耐久性・再利用性を減らす
- ねじ山の摩擦と変形によるねじり応力は、ボルトの軸方向の耐荷力を減らす
油圧張力工程
油圧シリンダーでボルトを締め付ける際には、ボルトは伸長し、ナットは無荷重で締め付けられます。油圧が解除されると、ボルトが収縮し、ボルトに適切な張力が生じます。
問題:
ボルトが伸びた時に、ナットには予張力がかからず、ボルトの伸びた分だけ継手固定が損なわれる。ボルト力の3分の2だけが利用される。
圧力ねじ付きの張力作用を用いたナットの工程
圧力ねじ付きの張力作用を用いた場合には、圧力ねじはボルトねじ山により近く配列され、小さめの六角ヘッドになります。
問題:
- 操作のスペースが少なく、特殊な薄肉ソケットとレンチを必要とするために、この張力システムはコスト高になる
- 通常この張力システムは標準の六角ナットほど丈夫ではない。このような場合、圧力ボルト付きの標準張力作用を用いたナットは、市販の六角ナットの代用にはならない