貫通穴用HEICO-TEC®エクスパンションボルト
- 高張力鋼製のメカニカルエクスパンションボルトは、正確なラジアル方向への拡張圧力を可能にします
- 定評のあるHEICO-TEC®テンショニングナットを使用して拡張力を発生
- ユーザーの仕様に合わせた専用設計
- 両側からの作業
- 選択可能な寸法
デザインと機能
非常に動的な用途の貫通穴には、貫通穴用エクスパンションボルトが理想的な締結部品です。
貫通穴用エクスパンションボルトは、2つのHEICO-TEC®テンショニングナットを備えているため、ラジアル方向と軸方向に拡張圧力と軸力をかけることができます。
他のエクスパンションボルトと同様、貫通穴用エクスパンションボルトは、テーパーボルトとスリット付きテーパースリーブを備えています。さらに、テーパーボルトの両端に2つのHEICO-TEC®テンショニングナットが取り付けられています。スペーサースリーブがあることにより、テーパースリーブは締結部の中心に位置することができます。テーパースリーブとテーパーボルトは仮組した状態でボルト穴に挿入します。テーパースリーブについているスリットにより、ボルト穴が多少合っていなくても無理なく挿入できる十分な柔軟性があります。
その後、スペーサースリーブをボルト穴に挿入します。スペーサースリーブを入れた側の1つ目のHEICO-TEC®テンショニングナット自体を締めることで、貫通穴に対してエクスパンションボルトが中央に配置されます。次に、2つ目のHEICO-TEC®テンショニングナットを反対側から締め付けます。
テーパースリーブの拡張はフィラーゲージで調整します。2つ目のHEICO-TEC®テンショニングナットとカップリングフランジとの間には、要望されるラジアル方向の拡張力を得るために必要な隙間を設定します。その後、最初に取り付けたHEICO-TEC®テンショニングナットのプレッシャーボルトを締め付けます。これにより、テーパーボルトがスリットのついたテーパースリーブに引き込まれ、拡張することで、締結部にラジアル方向へ拡張力がかかります。締結部に軸力をかをかけるために、反対側にある2つ目のHEICO-TEC®テンショニングナットのプレッシャーボルトを締めます。
メリット
- HEICO-TEC®テンショニングナットを利用したシンプルなテンショニング締付
- 隙間管理によるラジアル方向への拡張力を設定
- 軸力とラジアル方向への拡張力により、最大限のクランプ力を確保
- 特殊工具の追加費用や、ボルト穴やリーマピンの再加工が不要
- 簡単な組み立てと取り外し
- 再利用可能