高周波焼入れ技術
HEICOグループは特に小型部品の大量生産品向け最新高周波焼入れ技術を提供しています。自社の機械工学部門および焼入れ技術分野のさまざまな専門家のコンサルティングのもと、高いレベルの工程管理・ユニット性能を備えた機械の開発が可能となりました。
高周波焼入れ工程には、冷間鍛造部品の適切かつ部分的な焼入れが伴います。この精密な焼入れ工程により、お客様の特殊な部品要求、特に表面焼入れに関して最適に仕上げることが可能です。部品の非常に負荷がかかる箇所を選択的に焼入れすることが可能なため、お客様から高い評価をいただいています。また、部品の特殊な形状に関するお客様の個別のご要望にお応えできるよう、一貫して当社からご提供が可能です。
HEICOグループの高周波焼入れシステムは中・高周波の範囲に適用されます。加えて、焼戻し炉の使用により部品に靭性を与え、ひび割れ防止に役立ちます。渦電流探傷試験を用いた100%の制御も、高品質管理のために重要なツールとして提供されます。もうひとつの利点は、最新の技術を備えた社内テストラボにて熟練の専門スタッフによる金属組織・構造解析です。HEICOグループは0.05 ~30 kgの範囲の試験荷重で作動する全自動硬度計を保有しています。また、お客様にはオプションで試験のグラフや各試験レポートをご提供します。それにより焼入れ工程の品質が必要条件に合っているかを確認することができます。
高周波焼入れの全工程は、最新の工程管理ソフトウエアで完全に制御されています。高周波焼入れシステムと焼戻し炉は、熱処理工程の評価に関して自動車業界に必要なCQI-9に準拠しています。さらに統計的品質管理を導入し、全工程で実行しています。HEICOグループのお客様に最適な焼入れ部品の品質を提供するツールの一つとなっています
HEICOグループは最新の技術基準に向け、工場全体における今後の開発、改良、導入に注力しています。そして、自社のツール製作部門がその基盤を提供します。ツールとインダクタは、お客様のご注文の要件に合うように熟練の従業員によって自社で製造されます。これが、お客様がHEICOグループの100年以上に及ぶ冷間鍛造経験の知識と技術に頼ることができる所以です。自動車業界における高品質の基準に向けた社全体の方針と併せて、お客様が持続的に利益を得る相乗効果を生むよう、HEICOグループは日々努力しています。